春のSF祭り第二弾

まずは来たるはキリンヤガ!SFというカテゴリに分けるしか無いが,書きたいことは文明の進化(展開)についてだと思う.テラフォーミングした惑星でユートピアを築く話なのだが,ユートピアとは一体何なのかを,ユートピアのある意味崩壊を通じて考えさせられる.このカバーでは絶対に購買意欲をそそられないが,かなりの名作と言って良い作品と感じた.読み終わる頃には,「ジャンボ・コリバ!」と思わずつぶやいてしまうこと請け合い!

キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)

キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)

次は啓示空間!なんとこの本,文庫ながら1000ページ超えの超大作.でも1000ページの割にストーリーは非常に簡潔で,読みやすい.この長さの所以は,おそらく,SFがSFたる世界や装置の描写を詳細に行なっているからであろう.作者は,科学者らしく,宇宙の設定や装置等の解説は説得力があり,その世界観に非常に没入しやすかった.

一番面白い設定は,シミュレーション人格が広く使われている点かな.その模倣の段階から,アルファレベル,ベータレベル,ガンマレベル・シミュレーションがある.アルファレベルは生体の全てを,ベータレベルは外見や行動の全てを,ガンマレベルは人工知能的な人格シミュレーションを表している.人工知能とは,ちょっと違う感覚なところが気に入った.最後のフィナーレもハッピーとは行かないまでの納得のエンディング.続編もあるらしいが,ちょっと借りるのが怖い…ページ数はこれより上だとか..

啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)

啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)

結局漫画ばっかし

お堅い本も読まねばと思いつつGWに買ってしまった本三冊.

テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)

ホムンクルス 15 (ビッグコミックス)

ホムンクルス 15 (ビッグコミックス)

刻刻(4) (モーニング KC)

刻刻(4) (モーニング KC)

SF系読書,ミーハー読書派への逆襲

会社の同僚から本を借りるシリーズ.今回は下記2作品なSFを読破.国内現代小説ばかり読んでいたため,SFのあまりのオチの無さにビビらされる.特に,テッド・チャンあなたの人生の物語,SF短篇集なのだが,どれも一見オチがないように感じてしまう..いや,作品全体を通しては何か言いたいことがあるのは分かるのだが,基本的には盛り上がりとか「ちゃんちゃん!」という匂いは希薄.設定重視ってことだと思う.Natureに掲載されたという作品は,まさに科学論文の話がネタになっており,これをNatureでタイムリーに読んでたら確かに面白そう.
宇宙消失は,これは結構物語的でオチもあり,SF初心者にも楽しめる感じでした.量子力学が分かっていると楽しめるけど,専門家過ぎるときっとたのしめないのだろうなー.

宇宙消失 (創元SF文庫)

宇宙消失 (創元SF文庫)

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

「明察!」と言われてみたい

同僚から借りまくり読書シリーズ.現在天地明察を読書中.これはなかなか面白い.著者は「うぶかた とう」と読むらしく,なんと「蒼穹のファフナー」のシナリオとか書いてた人らしい.いやー全く想像できない!まだ半分くらいやけど,この週末で一気に読みまっす

天地明察

天地明察

ミギーの書

全8巻完読.同僚から愛蔵版を借りる.寄生獣は高校生の頃に話題にはなっていたが,断片的にしか見たことがなかったので一気に復習.この漫画の魅力はやっぱミギーのキャラクターでしょう!ひとつひとつのミギーの絵をみる限り,特に決まった特徴があるようには思えないのだが,ミギーとの会話を読み進めていくうちに,何かミギーの表情やらがみえてくるような気がする.そのキャラクターが愛おしく感じてしまう..不思議.

8巻とすっきり終わっているのも好感触.まぁ,それにしても昔の漫画は殺戮シーンが大胆やなー.こういう作品は現代ではアニメ化できひんよなー..

寄生獣(完全版)(1) (KCデラックス)

寄生獣(完全版)(1) (KCデラックス)

立体起動装置でメリークリスマス

久々の更新.こんな聖夜におすすめの逸品はこちら!「進撃の巨人」なり.ビレッジバンガードで立ち読みして以来,バシバシ気になっていた本作品.なんと同僚からいきなり手渡されるサプライズ.ありがとう,一日で一気に3冊読破.まだ連載途中でこれからも注目です.にして立体起動装置はすなわちスパイダーネットなのか,と思ってしまったら負けなのだな..

てことでメリークリスマス,今夜はサンタの役目を全うすべし.

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)